and father と and mother。

日頃、and fatherをご愛顧いただいております皆様へ。
感謝致します。and fatherオーナーです。


この度、and father 2号店を開店する運びとなりまして、これまでの道すがらと感謝を記すことにいたしました。とても整理できない文面かと思いますが、生々しく書きますので、ご理解いただけますと幸いです。


and fatherは、昨年の2024年6月に、弊社のオフィスで週末の土曜日に予約制で田原とはじめました。and fatherの運営のand mother inc.とする弊社の社名の由来は、私が子供と見ていた教育テレビを横文字にしたら響きがいいという安直な理由と、家族の為に働くことの決意や覚悟を宿したものとして、その社名を採用しました。登記日も母の日にこだわりましたが、1日ずれてしまうというミラクル起こしたのも自分らしい間抜けさだと思ってます。


言いたいこととしますと、and fatherで、土曜日ですので、ご想像の通りでございます。お店としてのコンセプトとかセンスとかそういうことが大事に名目した事はなく、響きが良いとか、そういう感じでございました。それに関しては、今も変わりがなく、つけた屋号、店名に納得しています。お店のコンセプトは?とか、ビジョンなどは?と質問される事もありますが、何となく理由と理屈が必要なものを作りたくなかったというのも本音です。今は、何かと理由がないといけないのかな?って思うことが多いですので、そういった事柄から一歩距離を取って自分たちの好きなものと、好きなリズムで集中することを大事にしたかったので。ですので、関連する暦でこれまでイベントを組んでいるわけですが、私たちはマジでふざけているんです。ただ、ビジョンでいうとただひたすらに楽しい人生でありたいなとつくづく思いますし、それほど、休む時間やプライベートより、人生の大半は仕事していると理解もしています。

それから、去年の9月頃に、そろそろちゃんとお店を常設したいと田原と話しており、私たちも本来エントランス側の人間ではなかったものですから、スタッフを探し、出会ったのが西田でした。私から、SNSで急にオファーをし、少ししてから返事があり、今から電話できる?みたいなやりとりがあったのをよく覚えています。西田からすると、これまでの人生でも最高順位の疑心暗鬼というやつだったと思います。その15分ほどの電話の後、西田から"少し考えさせてください。また、すぐ折り返します"と言われ、電話が終わり、5分後にまた電話がかかってきて"今から東京行きます!!"と、返事が来た時は驚いた。22時過ぎ、夜行バスで来るとのこと。早朝からは、自分は予定場所に来れないと伝えた際に"東京観光します!!", "モーニングしてきます!!"と間髪入れずに返事してきたこともよく覚えてる。本当にすぐ折り返しますだった。同時に、彼にお店を任せようと決めた瞬間でした。

新たな仲間も加わり、同時に進めていたテナント探しも進行。色々と見て頭を悩ませる中、タイミングよく、いつも上り下りしていた駅のA2口の横が空いていた。すぐ、電話をし、内見し、その場でゴーサイン、それが今のand father 東日本橋店の拠点です。10坪という小さく、限界も早期に感じそうでしたが、始まりにこれぐらいが丁度良いとメンバーの総意で決まり、内装へと進みました。元々は、問屋街によくある倉庫でしたので、合板で貼り囲まれている箱でした。解体すると出てきたのは、使用されてない物置部屋が現れ、天井7mほどの吹き抜けたやけに上だけに開放的で奇妙な空間、杭の残った構造物らしさ。とことん自分は運が良いなって思いました。

 

そして、本年の1月4日にand father 東日本橋店は開店。
世間では初売り、SALEのムードながらも、プロパーショップの当店に沢山のお客様のご来店とお買い求めいただき、好調なスタートをきる事ができました。誠にありがとうございます。定期的にご来店される関東在住の方から、遠方からいらっしゃる方、それは、確かにこちら側だけでなく、お客様側からもポジティブをこちらに運んでくださっていた事を思い知りましたし、同時に仕込みもメンバー一丸で取り組み、精度に頭も体も回転させた日々でございました。徹夜は頻繁、アイデアが出れば夜中でも連絡の行き交うライントークも含め、時代的に誇れる事や社内状態とは、オーナーとしての立場からは決して言えませんが、私自身はとてもメンバーとお客様に充実させていただいている事も感じております。感謝しています。


西田、田原の頑張りも確か。センスとか才とか、そういったふわっとした言葉ではなく、見ていた私からすれば随分と現場作業みたいなちゃんと汗臭い感じだったと知ってますし、もっと彼らの表現をセグメントしたり、スケールできたらなって思うのはあっという間でした。


私はこれまでの経験で、コトとするビジネスは人で始まるものの、スケールはハコを決め次に人を決めるという流れみたいなのが、いつも疑問ではございました。だから、独立をしたのか、もしくは、ジョナサン・スウィフトをリスペクトするあまり皮肉の天才になってしまったのか。。。


故に、この新店舗の決断は早く、当初の計画を随分と巻きまして、4月ごろから近隣にやけに散歩する日々が始まりました。東京は一極集中、東東京は土地も狭く、それを工夫した建物の形状と、縦長の面積、5階までがエレベーターが不要とする当時の建築水準に基づく昭和ビルが多いですし、再開発も同時に進んでいますので、我々の中でいう"いい感じ"のとこは、空けば争奪、最近は立ち退きというのが実際でした。苦戦してました。


5月くらい、物件を定期に相談している佐藤さんから、馬喰町じゃないけど東神田でいい物件がでましたよと知らせがあり、早速見に行ったのが今回の拠点です。30坪ちょい、天井低め、スケルトンで1階。条件も申し分なく、ライオンズマンションだったものですから即決でした。ライオンズマンションは、2頭のライオンが盾を囲い、そこに子供や家庭、それを守り、また社会、地域と共存するをテーマとしたシンボル、高品質なモダンラグジュアリーなファミリーマンションとし大京様が開発したのが始まり。and motherですし、and fatherですし、意地でも親和性と言いますか、勝手に親和性を感じてました。ほんと運が良いなって。正直、家賃は少々悩みましたが、メンバーを信じ、時にメンバーのせいにしてみる事にもしました。


そして、内装。田原からの紹介でsaikuに出会い、担当は佐藤くん。
私はあるいっときの期間に佐藤さんと佐藤くん、佐藤くんへ佐藤さん、そして佐藤さんと佐藤くんを合わせるという時期があった。よく混乱していた。


田原は結婚式を挙げた。
西田は、パリ出張でとんでもないくらい経費を使ってきた。
私は誕生日が決算だった。
5-6月は色々混乱していました。


内装イメージはおまかせ、とびっきりで。世界とか宇宙とかいう言葉を連発して、ひたすら煽っていた事もまだ数ヶ月前の話なのに、随分前に感じるほど。1stイメージはちゃんと予想を超えて、こっちのイメージをちゃんと壊してくれた。finalも見事。きちんと着工も引き渡しもおし気味だけど、日々完成に向かう店舗はワクワクさせてくれます。


同時に、2店舗目となるとそれぞれの店舗にテーマみたいな羅針盤を設けることも決めて、それに付随する製作や仕入れもスタートしていきました。メンバーもずっと口説いていた岩田がこっちへきてくれたからとびっきりだった。随分と、耳だけ来て、体はこなかったから、持久戦も持久戦。願えば叶うはリクルートも一緒だと知った。

 
and father 東日本橋店は1つ星。東神田は3つ星。
それをテーマとしました。星というのは、お店が設定するものではなく、世間からの評判とミシュランの審査によって設定される飲食店の基準。1つより2つ、2つより3つの段階性の価値設定ですが、我々のテーマでは、あくまで定義より、1つ星"近くに訪れたら行く価値のある優れた料理"を"親近感があり、肩肘はらぬリラックスできるお店つくり"。3つ星"そのために旅行する価値のある卓越した料理"を、"贅沢な一日を提供するお店つくり"と独自の解釈で設定し、ランクではなくキャラクターとしました。それは、審査ではなく、単純であり、民主的にそう思っていただける目標地点における努力やチューニングの日進月歩。モノだけでもヒトだけでもいけない、総合的でありながら特徴のあるand fatherの状態。そう設定したので、そういうお店になるように日々精進してまいります。


そして、シンボル。
and fatherは、これまで何者でもなく、自由な設定のあるところとし、and fatherを塗りつぶし店名を隠したマークで御座いました。東神田店においてのシンボルは、花紋にカスミソウ、花言葉を直接的に捉え、2頭のライオンの何あるものとして角落としの盾にしました。

長く、この業界にいると、よく忘れてしまうとか、気づいてなかったことがよくあります。私個人としまして改めて、再確認できる重要な機会でも御座いましたし、まだ開店前では御座いますが、好きな服、におい、空間とスタッフに囲まれた環境と気持ちで2号店を開店できるというのは幸せな事で御座います。そう考え、実行していけるのも、ひとえに皆様のご愛顧のおかげでございます。感謝致します。

弊社一同、11月22日という暦のオープン日と、現段階で出しうるアイデアは実装してみました。それが、完全であるかと言えば日進月歩故が大事ですので、答えは未完成ではございますが、現段階での最高到達点のサプライズはご用意できたんじゃないかって思っております。期待いただければと思います。どうぞ、今後ともand father を宜しくお願い致します。


 

and mother inc.

 

 

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