タビブーツとルメール

タビブーツとルメール

こんにちは。
ジャーナルを定期で更新する事にしました。



ただ、入荷情報はInstagramが役割の適正だったりするものですから、こちらでは読み物がいいなと思って、展示会と店内を物色しながらお題を探してたりします。


そんな、第一回は、オフィスに寝かすに寝かしてたブーツの話なのですが。


こちらは、SANDERSのフライングブーツ。お店を移転する少し前に届きまして、何か息を吹き込まないとオブジェクト化してたり、突飛に見られそうな感じで寝かしてました。何と無く、何かしてから発売したいなと思ってて、それがこのジャーナルになります。



別に突飛な物じゃ無くて、機能的だったりするのですが、現代のオーソドックスと比較すれば特徴もあり、いい意味で奥手な日本の方々すると見慣れない物にはアレルギーでたりする物ですから。特に長さとか。




では、本題。
表題となる"タビブーツとルメール"
わかる方には、伝わるのかなと。


本作、
2018年、ルメールのコレクションにてSANDERSとのコラボモデルが登場しまして、セミスクエアトゥ、ルメール領域のラストのモデルが登場していました。ユニクロのルメール氏の起用もあり、少しずつ認知を日本でも拡めるルメールですが、今ほどではなかったでしょう。今は、勢いあり過ぎて。



その当時の、足元で言えば、男女共にマルジェラのタビブーツでハイヒールだったイメージ。都内は特に多かった。

そんな世間のムードの中で、ローヒールというのが勝手な憶測でルメールの反骨精神みたいなものを感じたし、SANDERSというオフィサー、ミリタリー由来なものを、エレガンスに魅せたルメールのコレクションは実に印象的だった。



あくまで、その反骨精神を感じたというのは私個人の感想ですが。
憶測や感想は、ブランド本体の思いの正解とは結構遠かったりするし、間違ってたりもするから、受け取る気持ちの問題。当時、今より年齢が若かったので、視野の狭さと浅くて広いもあったので。ただ、その初期症状みたいなのが大事だった気もしてます。ただ、それ程かっこよかった。



とはいえ、国内の取扱店では販売されずのモデル。特にその当時はルメールというブランド自体の取扱店舗も少なかったですし。今は無きセレクトショップが展示会と受注会を開催しましたが、閉店を余儀無くされまして、オーダーもドロップ。



ただ、どうしても欲しい私は、気持ちはドロップさせずに、きちんと二次流通で捜索。なんて話を、SANDERSの代理店の方と話してて、元となるアーカイブのモデルをやりたいということを前職時代から話していたところでした。結果、その時は実らずでしたが。



数年経ち、展示会に並ぶそれ。
SANDERSのラスト。トゥがややシェイプ。
ローヒールに、樹脂の引き手のコイルファスナー、フレンチカーフの顔料強めの仕上げ、他のミリタリーコレクションのポリッシュレザーに比べ、光沢の無い落ち着いた仕上がり。



アーカイブの復刻ならではの、いい感じのいなたさ。ファッション用に作られた物じゃ無いけど、ファッションを感じさせてくれる佇まい。ありがとうございます。という感じです。


ソールはダイナイト。グリップ優秀。製法はグッドイヤーでウェルトも有。リペアも耐久性も十分気のきいた設計。アジャストはシャフト部分も含まれるので、その名の通りフライング(ジャンプ)できる機動力。あと、シャフト長いので寒くない。


因みに、私のサンダースはお洒落用を超えて、子供と外に遊びに行く時に履く靴になってます。スニーカーより、利便性や都合によくて。


要は、使いやすいという事です。
ドレスには程よくはずし役。カジュアルには少し引き締め役。



難点は、靴下はハイソックスがおすすめ。
ライニングが肌に当たるとちょっと不快。
くらいです。個人的な感想ですが。


あとは、選ぶ人の着数経験次第。
ファッション担保のプロダクトでは無いので、ブランド名やトレンド意識は皆無が良いでしょう。



いい感じに履いてくれる人、探してます。
宜しくお願いします。

 


and father

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